松が丘は埼玉県所沢市に位置する総面積約57ヘクタールの住宅団地です。かつては山に挟まれた田畑だった土地で、1981年に西武グループが造成しました。「地域の自然環境を尊重した開発」をコンセプトに、緑豊かな住環境が形成されています。1989年には、さいたま景観賞を受賞。1999年には、日本で初めて「環境共生住宅団地」の一つに認定されました。
松が丘は閑静な住宅街で、街の中に商店はありません。日常の買い物は、街の西側入口にあるスーパーマーケットが便利です。この先には西武線西武園駅があり、西武園のレジャー施設が広がっています。西武園駅まで徒歩圏の立地ですが、街の中を所沢駅行きのバスが走っており、２駅利用できる環境です。
落ち着いた佇まいで景観は良好
松が丘の建物はすべて低層住宅で、マンションや団地はありません。初期に分譲された街の東側は築年数の古い建物が多く、西側へ行くほど新しい建物が増えていきます。街の中に景観を害するものはなく、落ち着いた街並みが続きます。道路は十字路がなく、丁字路もしくは立体交差するよう設計されています。全体的に交通量が少なく、また住民以外の自動二輪車は通行が禁止され、静かな環境が保たれています。
松が丘では地区計画に加え、より具体的な決まりを定めた「街そだて憲章」があります。憲章により、敷地面積の20パーセント以上を緑化し、郷土にあった植栽を植えるなどの目標が掲げられています。
トトロの森に包まれた街
松が丘の街は、森に包まれています。街の北側には、森林保存を目的とした鳩峰公園やトトロのふるさと基金が管理している「トトロの森」があります。街の南側には、「となりのトトロ」の舞台とされる都立八国山緑地があります。八国山緑地は狭山丘陵の東端に位置し、コナラやクヌギなどの森林が広がっています。約2キロの尾根道が整備され、散歩やウォーキングをする人を見かけます。
街の中は大小7箇所の公園をはじめ、緑豊かな緑道があります。街の東側は田畑が多く、松が丘造成前と変わらない風景が残っています。
必見!!自然と調和した林間住宅
松が丘の住宅は一般住宅と林間住宅に分けられています。林間住宅は森に面した場所にあり、宅地内に多くの樹木を残すことで緩衝地帯の役割を持たせています。地区計画により最低敷地面積が270平方メートルと定めらた、非常に広い敷地を持つ住宅街です。松が丘の宅地面積の約15パーセントが、林間住宅にあたります。
西武園駅周辺の新築戸建て（リクルートSUUMO）
西武園駅周辺の新築マンション（リクルートSUUMO）
西武園駅周辺の土地（リクルートSUUMO）
所沢松が丘と似たような街
- 町田三輪緑山（東京都） 緑に包まれた閑静な住宅街。
- 八王子長池（東京都） 野生動物が生息する自然保全エリア。